忍者ブログ
画家・榎並和春  2011/3からHPアドレスが変ります。 → http://enami.sakura.ne.jp
[33]  [34]  [35]  [36]  [37]  [38]  [39]  [40]  [41]  [42]  [43
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。





こうふのまちの芸術祭
一日だけの「やまご食堂」
 
 私の奥さんがプロデュースした一日だけの食堂を開いた。やまごというのは甲府の町中にある五味醤油店の屋号。そこの味噌を使ったオリジナル創作料理ということで、30名限定の予約制とさせてもらった。当日はほとんどが知り合いっやら、卒業生やらの同窓会のような雰囲気で、楽しい夜会となった。本人はくたびれ果ててものやらないとは言っていますが、声がかかるとまたやってしまうのでしょう。一緒になってワイワイと手伝ってもらったりしたのもほとんどが教え子だったりで、こうやって一緒に遊ぶのは楽しいことです。

「 猫の後姿」さんがコメントを書いてくれました。ありがとうございました。
http://ameblo.jp/e-no4765/entry-10647145911.html
PR



 
 複数の方から「今度はバーで展覧会をやるのですか?」と聞かれた。確かにBarは「バー」と読みます。我々の感覚でいいますと、「バー」というのはスナックと違ってお酒を専門に出す酒場、スナックは軽い食事も出て女給さんもいるお店という感じ。いずれにしろカラオケなどがある酒場を指すように思う。

 ところが紛らわしいことにイタリア語よみだと「バール」になる。バールはどちらかと言えば喫茶店に近い感じでコーヒーを飲んだり、軽い食事をとったりするお店で感覚的にはカフェと同じかな。で今回のBar Slowというのは「バールスロー」でありまして、酒場ではありません。あしからず。

 「猫の後姿」さんがブログで少し前の記事を紹介してくれました。
http://ameblo.jp/e-no4765/entry-10644759384.html
 「こうふのまちの芸術祭」のブログ
http://ameblo.jp/5323ko/
 「Bar Slow」ブログ 絵があるということ
http://bar-slow.com/blog/2010/09/post-35.html




パレット2
はる 3364
 村上春樹の作品を処女作の「風の歌を聴け」から読み直している。一人の作家に注目して芋づる式に読み倒すのはなかなか面白いと思う。それもまぁ今をときめく売れっ子作家だからね。それにしても「風の歌を聴け」は面白くなかった。カッコつけすぎて痛いなぁ。まぁ作家も30台ならあんなもので仕方ないようにおもう。今の1Q84や「ねじまき鳥・・」の方が何倍も深いし面白い。やっぱり作家も進化するんだな。あのままもし亡くなっていたら、村上春樹はつまらない作家で終わっていただろう。だから作家は長生きしなきゃならないのだ。生き方だから。死に方だから。




パレット1
 
はる 3363
 「遠い記憶」・・下書き1

 胎児は母親のお腹の中で生物発生から進化の様子を順に繰り返してゆくそうだが、私の分身である作品も、今までの描画のスタイルの変遷を順番にみせているように思う。一つの作品は突然そこに現れてきたのではなく、私の今までの経験や体験が何らかの形で沈み込んでいる。だから真似をしても同じものにはならないし、百人の作家がいれば百通りの方法があって当然だ。それを考えるのが作家の仕事だとも思う。

 ある程度地塗りがいい感じに仕上がってくると、そろそろその中にあるイメージを見つける仕事になる。けれどほとんどの場合、最初のイメージはありきたりでつまらない。無理やりいじめて何とかアイデァを出したような作為的なものは、さっさと二巡目あたりで消えしまう。そうやって何度もなんども繰り返して自分の心の中を覗き込むような仕事をしていると、突然何かがひらめく時がある。そうなってくればしめたもので、自分では絶対描けない様な作品が描けたりする。

 何やら霞がかかったように、ぼやーっとしていたものが、段々にクリアーになって、どこかで見たような人が、何かをやっているなぁと見ていると、それは自分だったというようなことになる。ちょっと不気味な話だけれど、その人の心の中にもう一人の自分がいて、その中にまた自分がいるといったことかな。結局どこまでいってもその人から抜け出すことはない。

 ある作家が「人との違いが大事といわれるけれど、私は人と共通するものを描きたい」というふうなことを書いていた。私の仕事は様々な事柄の底の方にある「遠い記憶」を探し出して、誰でもが共感できるものに形を変える仕事ではないかと思っている。それが出来たかどうか、今年もまたそんな作品を並べます。

 


 
はる 3362
 今年のサブテーマを考える。

「普遍的なこと」
「どこを切っても結局は同じだ」ということ
「マトリシカ人形」のような「金太郎飴」のようなもの、
「今は永遠の一部」だということ。
「宇宙は私の外にあるけれど、内にも同じだけ存在する」
「遠い記憶」

 



 
 「ねじまき鳥・・」を読んでしまった。一巻二巻はわりと面白く読んだけれど、三巻目はやたらと色々訳の分からんことが書かれていて、物語として途中で終わってしまったというのは私だけの感想かしらね。



 
 今日も暑かったなぁ。毎日こんなことを書いている気がする。

 今日はチェロのレッスン日だった。この夏、けっこうまじめに練習したつもりだったけれど、イザ師匠の前で弾けば一向に上手く行かない。つかっかり、ひっかかり、音楽にはならない、人前で弾くのは実力の十分の一ぐらいしか発揮できない。そう考える演奏家の凄さが分かる。まぁ音楽家になるつもりでは無論ないのだけれど、道は遠いなぁ・・。

 旅芸人だとか辻音楽家などをモチーフにすることが多い。チェロを弾く音楽家は好きなモチーフ、お遊びで楽器をやっていることも少しは役に立つ。どんな形でも絵に出来る自信がある。



 
こうふのまちの芸術祭」で展覧会をしますといいながら、詳しい告知を忘れてしまいました。と言うわけでここで宣伝します。DMも何もありません。ここだけの告知です。よかったら下の文章をコピーして貼り付けてください。
 
 榎並和春 作品展
 ~こたえてください~
2010 9/11(土)~9/26(日)
Bar Slow
甲府市丸の内1-9-21
055-226-8625



 
 そういえば「ギーギーギー」とネジを巻くような声でなく鳥がいますね、そういうことだったんですか。「1Q84」を二度読んでしまったので、退屈しのぎに家にあった「ねじまき鳥・・」を読み始めた。大体が今まで剣豪小説か時代小説ばかりを読んでいたので、最初は少し違和感があったけれど、読み始めるとぐんぐんと引き込まれてしまった。なるほど天下のベストセラー作家、伊達ではないなぁ。面白い。

 それにしてもこんな一見シュールな文学がベストセラーになるのですね。そんなに皆さん文学がお好きだったんですね。私が読まず嫌いだったのでしょうか。私は遅咲きの読書家なんで、面白くないものは読まないんです。面白いから読む。それだけです。

 ただね、絵なんかでもそうですけれど、今面白くないからだめな作品かといえばそうでもないんですね。いつもの話ですけど、人は自分の今のレベルでしか判断できないんですね。悲しいけれど。だから今面白くなくても、興味がもてなくてもやがてその面白さがわかる時がくるかもしれない。反対に言えば、今興味を持って見ているのは、今の自分の範疇で判断できる作品で、何年かごには面白くなくなっているかもしれないんだな。日々進化している。

 でもまぁ好みというのはそんなに変らないわけだから、今流行の現代美術が好きになることはない様に思うのだけれどね。わかりません。反対にどんどん時代が下がっていって、地域も西欧、シルクロードを通ってアジアから日本、と狭くなってゆくように思います。



 
 「こうふのまちの芸術祭」というイベントに少し関わって遊んでいる。町中の空き店舗が展示会の会場だったり、カフェや小さなギャラリーで県外から作家を呼んでイベントをうったりする。私は町中のカフェで作品を展示するだけで、何か目新しいことをするわけでもない。

 何年か前に甲府市が同じような企画をして「あまりにも面白くなかった」し、「熱意も感じられなかった」ので二度とこんなことには首を突っ込まないと思っていたのだけれど、今回は企画したのが卒業生だったので何とか邪魔にならない程度に協力することにした。

 若い力とでもいうのかな、お上の発想ではとても考えられないような多彩なアイディアでどんどん仲間をふやして、自ら遊んでいる感覚でことが進んでいるのはいいことじゃないかな。ちょっと散漫になりすぎるきらいもなきにしもあらずだけれど、まぁお祭りだもの楽しまなきゃね。今日も食堂の模擬店の下見会をやっていた。

 私自身はお酒も飲めないし、食べることにそんなに執着はないのだけれど、こうやって色んな若い仲間とワイワイとやっている場にいることは嫌いではない。残された時間を考えれば、とてもさんなことで遊んでいる暇はないはずと言われそうだけれど、まぁこうやって遊びながら暮らしてゆくのが私の生き方のように思っている。これで仕事の完成度というのか、密度が落ちるというのであれば、元々それほどの人間ではないのだ。

 年々若い連中と遊んでいるようで、いつまでたっても大人になれないでいる。
**
ブログ内検索
忍者ブログ [PR]


(Design by 夜井)