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画家・榎並和春  2011/3からHPアドレスが変ります。 → http://enami.sakura.ne.jp
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はる 3006
 何をもって一流というのか分からないのだけれど、未だかつてこの人は一流の人だという人に会ったことがない。いやすでに出会ってはいるのだけれど、私にそのアンテナがなかったがために見過ごしてしまったのかもしれない。

 大体がその道では優れているけれど、人間的には尊敬できないとか、一芸に秀でてはいるのが人格破綻者だとか、そういった類がほとんどだ。最終的な全人格的に圧倒的に、ダントツに優れている、そんな人は人間ではないのかもしれないな。人間くさくない。

 吉田秀和の話を前に書いたけど、もう一度書く。彼が奥さんを亡くして、もう何もやりたくない、聞きたくもない、まして仕事などしたくない、と思っていた時期があった。彼の仕事はクラシックの音楽評論であるから、好きで聴くのではなく仕事として聞かねばならなかったわけだ。

 モーツアルトは天才だ。音が淀みなく美しい流れとなって自然に懇々と湧き出してくる。普通は真っ先に聴きたくなるだろう美しい音楽であるはずだ。ところがそのモーツアルトでさえ聴きたくなくなったらしい。なぜなら彼の音楽でさえ「私が、僕が、俺が・・」と聴こえてきたらしい。

 で、一番最初に心ひかれた音楽はやはりバッハだったというふうなことが書かれていた。バッハの音は宇宙の存在を感じさせるそんな音楽だからだな。

 器の問題かもしれないね。眠たいので又明日。
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