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画家・榎並和春  2011/3からHPアドレスが変ります。 → http://enami.sakura.ne.jp
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はる 3009
 覚書「こえをきく」
 見えないものを観る、聞こえないものを聴くそんなこと。
 思索すること、考えること、それを書いたり、描いたりして「こころのありよう」を探ること。
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 作家の生活はなぞに包まれている方がそれらしい。何も語らず、顔も見せず、その存在さえ隠しておく。そんな手もあるだろうな。
 ところが、私は自分の心のありようを隠しておけない。どうしてそうなのか、なぜそうなのか、語れば語るほど浅はかな底が見えるというものだ。まぁそれでお里が知れるようであれば、それまでのことだとあきらめている。
 作家とはそういったものだろう。出し惜しみせず、その時の精一杯の全部出してしまう。出し尽くせばまた湧いてくるものだ。
 思索すること、それを書いたり、描いたりして、その時々の心の声を聴くことが私の仕事のように思う。
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