画家・榎並和春 2011/3からHPアドレスが変ります。
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出雲の阿国
この絵は好きだな。古ぼけた時代がかった感じとか、へたくそな骨が感じられないような人物よか。いいと思うのは自分の絵にどことなく似ているからだろうか。流れ者というのはどことなく哀愁があっていい。フーテンの寅さんなどもテキヤさんだけれど、本当はヤクザとか渡世人と紙一重で世間の裏街道を歩いている輩なんだけれど、どこか憎めないところがある。
これだけ情報が発達した現代じゃほとんど信じられないけれど、ほんのつい4,50年前のことを考えてみれば、多くの場合まだ地方独特の色んな迷信やいわれなどがいきていて、魑魅魍魎がそこかしこに潜んでいていたずらをしていた。
同族か近い親戚ぐらいしか付き合いがなく、一生その地方から出ない人も多かったのじゃないかな。そんな時代にお祭りやハレの日に色んな珍しい文物や情報を運んでくれる流れ者は、近寄りがたいけれど、何かえもいわれない魅力のあった人たちではなかったかな。
例えば山に棲むマタギとかサンガなど耕地を持たないで暮らす人「やまびと」や占い師や山師、芸人や説法師、的屋、薬剤師、香具師、傀儡子、寺を持たない坊主、流しの職人なども士農工商の枠から外れた人たちで、お上にとっては把握しにくい集団であった。
つづく
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