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画家・榎並和春  2011/3からHPアドレスが変ります。 → http://enami.sakura.ne.jp
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はる 3016
 今日もまた村松さんのメルマガを読んで考えさせられた。そのまま転載すればいいのだけれどメルマガは著作権があるようなので直接は載せられないようだ。要約すれば「ネットとお金」と言うことなんだな。

 ネットで発信していればよく分かるように、こういった文章もそうだけれどあらゆる情報が只になる。自分の側もそうだけれど例えば何か調べものをした時も多くの情報を只で得ることが出来る。昨日見のがしたTV番組のいいところもほとんどの場合海賊版でyou tubeで見ることが出来る。これは海賊版だから見ないでおこうなどという善良な輩はいないわけで、ありがたくもその恩恵にあずかるわけだ。

 例えば自分にとってどうしても必要な情報と言うのは「お金」を出して得ていたわけだけれど、最近はどうも無料でいただくということが多い。まぁ考え方によればそうやってあらゆるものが便利に手軽に手に入るということはありがたいことだし、知的な財産が多くの人に共有されるわけだから、大きく考えて社会的に有効であるきもする。

 で、まぁ趣味で文章を書いていたり、絵画やデザインや写真など表現的なことをやっている場合、別にそのことが直接収入に関わるわけではないから、出来だけ多くの人に読んでもらったり利用してもらうのはありがたかったりするわけだけれど、それらを何かしらの形で生業にしている場合、死活問題だな。

 特にこうPCがここまで発達してくると、誰でもが簡単に一応クリエイターの真似事が出来るわけで、今までデザイナーがしていた仕事の領分まで侵してくるわけだ。でどんどん仕事が値切られて安くなってゆく。一昔前は文字一つも写植やさんがいて拡大したり縮小したりしてそれで食えていたわけだ。いまならド素人でも簡単にPCで出来る。これも汎用な知的財産の共有と言えばいえる。

 職人的な手仕事みたいなものが壊滅的な打撃を受ける。100円で手に入るものと10000円のものと機能的にはそんなに違いはない。あるのは職人が如何に気持ちをこめたかみたいなところしかない。とわ言っても社会はどんどんそういった簡単なチープな手軽で便利な方向にいっているわけで、今更声を大にして反対を言えるものでもない。止められない。

 このまま進めば「手仕事」というものがなくなってしまう。いや手仕事だけではなく「仕事」そのものがやる気とか生きがいとか夢とか希望とかそんなものと別のものになってしまうだろう。ただ単に労働をお金にかえるだけのそう、今の派遣やアルバイトのような仕事だけになってしまうだろうな。

 全てが、便利で、簡単で、チープで、分かりやすい。お金さえあれば楽しく暮らせると思っている。どうすればいいのか、何を始めればいいのか、手のつけようがない状態になってしまった。

 自分で作ったものを食って、織ったもの着て、自分で建てた家に住む。究極的にはそんなことか。それがまぁ一番の贅沢であり豊かな生き方といえるかもしれんな。
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