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画家・榎並和春  2011/3からHPアドレスが変ります。 → http://enami.sakura.ne.jp
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はる 2797
 (ここからはかなり空想がはいります。間違っていても異議は受け付けません。あしからず)アインシュタインが特殊相対性理論でやろうとしたのは、すべてのものはエネルギーの変形した形だということだった。想像するにニュートンの「エネルギー不変の法則」あたりから考えて当然の帰着だな。

 で次にもっと一般的に考え方を広げて、エネルギーだけではなくてすべての物事はある理にしたがっているのではないかという「統一場の理論」だった。このすべての物事というのが曲者で、宇宙の生成から哲学的なことまでを含んだものだったから、結局うまくは行かなかった。もともと我々は宇宙の子孫なので、どこかに必ずその理を隠し持っているものなのだが、普段それを意識することはない。

 絵を描いている時に時々感じるのは、絵画という特殊な閉じられた世界で究極的にはここは宇宙と同じなんだということだ。すごく小さな閉じられた世界ではあるが、ここに血の通った世界を構築するにはこの大宇宙と同じ理を持ち込まなくてはならない。

 セザンヌがやろうとしていたことはこのことなんだと思う。あるべきところに必ずあるように点を打つ。そのことの積み重ねがこの大宇宙を作っていると感じていたに違いない。
 
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