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画家・榎並和春  2011/3からHPアドレスが変ります。 → http://enami.sakura.ne.jp
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はる 2796
 絵は結局好き嫌いでしょうとはよく言われる。まぁ突き詰めればその通りなんだけれどね。どんな名画でも歴史的に価値があったとしても好きでないものには触手が動かない。

 「ラブ&ピース」は若いロック歌手でなくても皆が口にする。誰もが反対しない、できない耳に心地いいお題目だ。そのことの本当の意味が分かっているとか、理解できているとはまた別な問題だ。

 「かわいい!」というのがとにかく今の世の中受ける大きな要素ということになっている。女子高校生に受けないようなグッズはとにかく流行らない。とにかくテレビに出て顔と名前を売るというのも、世の中に受け入れられるかどうかの大きな判断にはなる。好きか嫌いかは別にしてね。

 「若い頃の苦労はかってでもしろ」とはよく言われる。どうなんだろうか、苦労しないで生きてゆけるならそれもまたいいかもしれないなぁ・・とは最近思う。苦労してもそこから何かを感受する能力がなければ意味が無い。どうなんだろうかね。

 いつも思うのは、人は自分のレベルでしかものが理解できない。どんなに素晴らしい言葉でも受け取る側にそれを感受する心が育っていなければ届かない。作品は鏡のようなものだ。今の自分が分かる範囲でしか理解できないのだな。

 
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無題
以前、美術学校に短期間留学に来ていたフランス人の若い女性が、「みんな、私の作品を観て、カワイイとしか言ってくれません」とあきれておりました。日本の若者たちは感受する心を失ってしまったのでしょうか。ということは自分自身を失っているともいえるかもしれません。
飯野 2009/02/14()16:11:36 編集
こんばんは。
 そうですね。表現の方法、伝える言葉、説明する力が貧しいのかもしれませんね。これもまた訓練だとおもうのですが、「かわいい!」だけで済ませてしまうのはちょっと問題ですね。

 「読み書きそろばん」が一昔前の学習形態でしたけれど、これは大事ですね。綴り方ってとても自己表現の訓練になりませんか。書く訓練、人に分かりやすく伝える訓練って必要だと思いますね。
はる 2009/02/14()20:38:53 編集
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