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画家・榎並和春  2011/3からHPアドレスが変ります。 → http://enami.sakura.ne.jp
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はる 3640
 一日下地のコラージュから次の壁土を塗り込んだりする。小さい作品は同時に70~80点取り掛かる。ほぼ一年分の下地を一気に作ってしまう。ただこれがそのまま作品になる事はほとんどなくて、気に入らないとどんどんつぶして上に描いてゆくので、おおよそ二倍以上は描く事になるだろう。これが多作なのか、少ないのかよく分からないけれど、私にとってこれが限界かな。

 一つ一つにはあまりこだわらない。どんどん作業を続ける。何も考えない、考えていては前に進まない、無作為状態。面白い、いいと思ったものがいいと自惚れている。今は考える時ではない。どんどんやる。体育会的なノリでやってゆく。

 今の状態だけ見ればほぼ抽象画だな。でもこれでもけっこういい作品があるんだな。下手な絵を描くよりずっといいと思う事がよくある。まぁ言ってみれば自然の一部を切り取ったみたいなものだからね。私と言う人間を通して表現されてはいるのだけれど、私はほぼ無意識状態で作為的なものが抜け落ちているからだ。だからそうするためにには一つ一つで留まって考えていてはいけないのだな。これも修行みたいなものだ。

 で、ここからが難しいのだな。この中に自分のイメージを見つけるのだけれど、描けば描くほど作為的でつまらない絵になってゆく。でまた壊す、描く、壊す、の繰り返しになる。どこで終了するかだな。

 イメージもまたどんどん搾りだす。とことん搾ってもまだまだ出て来る。自分を出すなんてことはまだ甘っちょろい。とことん出して、自分を通り越してその向こうにあるものまで出してしまう。出てしまったというところまでゆく。そこまで行かなければ本物にはなれないのじゃないかな。
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試みること
~試みること、それがすべてだ~

と、ジャコメッティも云っていましたが、
作品から少し離れて、違うと思ったらまた描く、
その繰り返しですね。

福田稔 URL 2011/06/14()12:05:39 編集
無題
とても参考になります。壁土はなにを使われますか。わたしは珪藻土でやっていますがいいのがあったら教えてください。7,80点の制作とは恐れ入れますね。ではまた。
サンジェルマン 2011/06/14()21:35:34 編集
無題
福田君、コメントありがとうございました。
 そうですね。何でも試してみることでしょうか。考えは後からついてくることも多いですね。それでいいと思っています。

 サンジェルマン さん、コメントありがとうございました。パリのカフェの絵はいいですね。スタールを思い出させます。

 壁土はホームセンターで手に入れます。安くて使えそうなものがいっぱいありますね。私は和室の壁材に使うものを使います。これは鋸屑が入っていていいマチエールが出ます。麻布も画材店で買うと高いですが、ホームセンターで園芸用の樹木に巻くものを使うと結構使えますよ。
はる 2011/06/14()22:43:33 編集
無題
有難うございます。どんどん作ってみます。わたしは無駄なことが多くて困ります。頭悪いと思います。でもしょうがないのでたくさんつくるしか手がありません。
サンジェルマン 2011/06/16()21:39:36 編集
無題
サンジェルマン さん、コメントありがとうございました。

 いや、みんな手探りだと思います。今を生きている我々が手に入れることが出来る全てのものが画材だとおもいますから、何々画という技法があるわけではありませんね。止まってしまえば終わりの時でしょうね。

 楽しめればいい結果がでるようです。がんがんやりましょう。また見せてください。
はる 2011/06/16()22:24:28 編集
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