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画家・榎並和春  2011/3からHPアドレスが変ります。 → http://enami.sakura.ne.jp
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はる 3286
 午前中に千葉の山口画廊のオーナーが絵を持ってきてくれた。搬入から展示、期間中の店番から片付けから搬出まで全てオーナーが一人でやる。もっと言えば展覧会が始まる前のDMの撮影から制作、配布まですべて一人でやる。

 年間に12か13人の作家を選んで企画、会期は3週間ほど、貸しは一切やらない。これを聞くと、多分経済的に余裕のある趣味的なオーナーが暇つぶしに開いている画廊かと勘違いするけれど、そんな優雅な仕事ではない。作家以上に生き方が表現者だ。彼の書いた文章を読めばよく分かる。

 絵を描いて画廊で発表し始めた頃、希望として同じぐらいの世代で自分と一緒になって仕事をしてくれる画廊のオーナーを探していた。銀座には百も二百も画廊はあるけれど、ほとんどの画廊は「作家をお客さん」にしている貸し画廊だ。貸し画廊のオーナーは気持ち的には作家の味方だけれど、実際は作家から搾取している経営者でもあるんだな。そこのところがよく見えていない。

 画商という連中も何だか胡散臭い。絵が実際に好きなのかどうかは関係なく、画商同士の間を行ったりきたりしている間に高額な金額になって、その錬金術のような不可解な手法で利益を生んでゆく、まぁいつの世にもそういった輩は何処にでも生息しているのだが、まぁ絵を売買するというと、どうしてもそんな生臭いにおいがする。

 まぁ作家という連中はそこのところがええかっこしいで、武士は食わねどぶりたいところがある。出来たら自分の事を理解してくれて肩代わりしてくれる人がいないものかと探しているところがある。まぁそんなに上手い話はなかなかないのだけれどね。

 山口さんはそこのところを肩代わりしてくれる得がたい人物だ。何とかそれに報いたいと思うのは私だけではないだろう。
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画商と言う仕事」という項目で来る人のために山口画廊についての文章がまとめて読めます。
http://asobibe.blog.fc2.com/?q=%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E7%94%BB%E5%BB%8A&page=1
 
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