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画家・榎並和春  2011/3からHPアドレスが変ります。 → http://enami.sakura.ne.jp
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はる 2759
 100号を含めて梱包をする。額装をして梱包するのはけっこう面倒な作業だ。特に100号クラスになるとダンボールもかなり大きなもので、普通のホームセンターでは売られていない。随分昔、コンクールに出品した時に業者さんに頼んで返却されてきたのも取っておいた。もう何度も行ったり来たりしているのでボロボロになってしまったけれどね。

 小さな額は画材店にオーダーした時にダンボールに入れて、そのまま運搬できる状態で送ってもらう事にしている。そうすれば一つ一つの箱も傷まなくてすむ。細かい事だけれど、こういった箱は化粧箱としてオーダーしたものでけっこう値のはるものだ。

 工芸品なんかは特にそうだけれど、箱がけっこう大切な要素になる。作家直筆のサインがあるかどうか、などなど・・。作品そのものとは関係のないことだけれど、ある種の見せ方、様式、価値の変換の仕方ではないかと思う。

 額も選ぶのが面倒になるほど色々ある。額によって作品の見え方はうんと変わってくる。ぴったりと合った額はその作品の価値を何倍にも見せてくれる。ただ私の今の作風の場合、額まで一緒に描いているようなものなので、出来るだけシンプルなボックス型がいいと思っている。色々考えなくていい分楽だな。

 本当は少し手を加えた方がいいのだけれどね。 

閑話休題
 臨時雇用と言えば私なんかももう30年近くそんな感じで、毎年3月に管理職から来年もやりますか?などと聞かれる。ここでやりませんと言えばそれで契約はおしまいという、実にあさりしたものだ。毎年履歴書と免許書の写しを提出するたびに、あぁ俺は臨時採用なんだと気付かされる。

 非常勤講師という仕事は、外から見れば普通の教員と大して違いはないようにみえるけれど、実は全く違う仕事だと思う。職業とはいえない、身分的には学校の先生だけれど、これほど不安定で何の保障もない、使い捨ての仕事はないだろう。保険も勿論失業保険も年金も健康保険さえない。二ヶ月に及ぶ長い夏休みや、春休みは当然賃金は支払われない。

 試験になれば当然授業はない、そういった学校行事で授業がつぶれた場合も休業補償などされない。生徒のために残って補習しても当然時給はつかない。

 だけど、そのことで文句を言った事もない。なぜならそれを承知で請け負っているからだ。非常勤講師というのはそういった仕事なんだ。だから病気をした時の多少の準備も必要だし、働けなくなったらどうするのか、ある程度の覚悟が必要だ。そういった心づもりもなく、ただ単にその日暮らししているのは、羨ましいけれど無謀だな。責任は自分にある。政府が何とかしてくれるとか、周りの温情にすがっているのはお門違いだ。

 何とかしろと圧力団体のように抗議している姿は同じ風来坊として恥ずかしい。もっと根性くくらんかい、とそう思うのだ。

 
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無題
>ただ単にその日暮らししているのは、羨ましいけれど無謀だな。責任は自分にある。政府が何とかしてくれるとか、周りの温情にすがっているのはお門違いだ。


まったく、その通りですね。
自由であるのは、それだけ責任が伴うということ。義務と責任に対する考え方に対して、未熟な人が多すぎる気が致します。
miru 2009/01/09()18:52:11 編集
こんばんは。
 なんだかね、偉そうなことかいてしまった。自分自身に責任取れないなぁ・・。

 動物のように死期を悟ったら、絶食してじっとしているのが賢い。ジタバタするのは一番カッコ悪い。

 一番ジタバタしそうですけど・・。

 コメントありがとうございました。
はる 2009/01/09()20:38:45 編集
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