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画家・榎並和春  2011/3からHPアドレスが変ります。 → http://enami.sakura.ne.jp
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はる 2754
 不況の嵐でリストラにあっているサラリーマンなんかも多いかもしれないなぁ。日本はまぁ昔から終身雇用制が長くて、一度就職してしまうと衣食住すべての面倒をみてもらうかわりに、おやかた様には絶対服従みたいな、一種の小さな封建体制のような雇用形態を取っていた。もちろんそういった主従関係は悪い面も多いけれど、慣れてしまえば,安心とか安泰とか安住とか安堵とか得られやすいのかもしれない。

 会社の規模が「・・商店」クラスの大きさの商いならそれでも成り立つんだろうな。人には色んな能力があるのだけれど、まるっきりお荷物な人材でも、小さい商店ではそれなりの仕事が与えられて生きて行けたのだろう。

 何時の間にかね、効率が全て、能力が全てということになったら、どうしてもそういった社会からあぶれてしまう人が出てくるわな。社会というのは色んな人がいて成り立っている。病気の人もいるし、今生まれた人から明日にも死ぬかもしれない人がいる。身体的にハンディを持っている人もいれば、喧嘩っ早い人もいれば、能力がまるでない人もいる。

 役に立つ、便利だ、効率がいい、有能だ、という何だろう、一方的価値だけで世の中が判断されると、どうしても半分のひとはあぶれてくるだろうな。えい、もいどうでもいいや、とやけになる気持ちも良くわかる。

 例えば反対を考えれば、役に立たない、不便だ、非効率、無能だということになるな。落語の世界はよく出来ていて、今言ったそのままな熊さん八っあんが知恵者のご隠居さんとのやり取りで、どうにかこうにか生きている。究極的なスローライフって訳だな。

 派遣をリストラされた人に臨時の職をなんてやっているけれど、これはねぇ上から目線の発想のような気がするな。そんなものじゃ本質的な解決にはならんのじゃないかね。まぁ一時凌ぎにはなるけれど。まぁちっと冷たいけど、派遣というのはもともと臨時雇いという意味でしょう。正規社員じゃないから要らなくなったらポイされるのはしょうがない。正規採用をリストラされたんとは大きく違う。就職しないで生きるには根性がいる。

 結局ねぇ今の社会から必要ないといわれているのだから、とっととそんな社会からドロップアウトしてしまえばいいのだ。まだ一人前に有能な人間の幻影を担いでるから生きてゆけないなんて思う。

 田舎がある人は田舎に帰って小さな畑でも田圃でも耕せばいい。晴耕雨読、自分ひとりぐらいなんとか生きてゆけるだろう。それもダメなら根性決めて、お経の一つもおぼえての漂泊の旅にでる。日本はまだそういった行者には優しい所があって、一宿一飯恵んでくれる人もいるだろう。喜捨すれば浮かぶ瀬もある。やがては我々全てが同じ道を行く事になる。
 
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