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画家・榎並和春  2011/3からHPアドレスが変ります。 → http://enami.sakura.ne.jp
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はる 3465
 先日隣駅が著名な建築家の設計で建てかえられたというので、ついでがあったので寄ってみた。何しろ今をときめく世界的な建築家なのでただただそれだけで田舎者は恐れ入ってしまう。これでもかという場違いの建物で田舎がよけいに際立ってしまった。道路も満足に出来ていないのに建物だけ世界的なものを持ってきてもちぐはぐだろう。

 地産地消が今の流行なのに形だけ世界で活躍する建築家に頼んでもそこが世界的に有名になるわけでもない。もっと言うなら本当ならそこを利用する地元の建築やさんに頼んだ方が、どう使えばいいかよく分かると思うな。多分世界的な建築家は利便性など全く考えていない。

 北口の開発もどうなっているのだろう。一向に進んでいない。何年か前に国体があって其の時に昔のぼろい駅舎じゃ恥ずかしいということで今の駅ビルになった。北口もその頃にきれいにした記憶がある。大きなケヤキを何本も植えて最近はけっこういい感じになっていた。

 ところが再開発なのか知らないけれど、あっという間にケヤキはどこかに移されて跡形もない。樹ってそんなに簡単に植え替えるものなの?百年二百年その場にあるから御神木にもなるわけで、人の都合で簡単に植え替えちゃだめだろう。芝居の書割じゃないんだからなぁ。

 それこそ百年ぐらいのスタンスでグランドデザイン決めて、将来どんな町にしたいかそんなコンセプトをもってやらないといくらお金かけてもまた引っこ抜いてお終いだ。スクラップあんどビルドばかりを繰り返して町中はどんどん安っぽくなるばかりだ。

 住んでいる人が楽しくなるような、住んでいない人も住みたくなるような町を作らなきゃ、町はどんどん寂れてゆく。どうしてもまだ肩書きやブランド、都会的なものに憧れているんだな。だから「世界的」な肩書きにやられてしまう。そのことが「貧しい」ということに気がつかないのだ。世界的が貧しいのではなく、そこだけに価値を見出してしまう見識のなさが貧しいのだ。

 田舎はいなかでいい。其のところにプライドをもつべきだな。
 
dennenn.jpg
田園調布駅
http://laseine38.exblog.jp/15640220/
より勝手拝借しました。
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