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画家・榎並和春  2011/3からHPアドレスが変ります。 → http://enami.sakura.ne.jp
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 最近雨が多くすぐに草がボウボウと生える。放っておくと隣の敷地と区別がつかなくなる。まぁそれはいいのだけれど、やっぱり除草剤で冬枯れのように真黄色にしてしまうより面倒でもこうやって手で刈った方が心地いいい。路地には下草がちょろちょろ生えているものだ。こういった路地も少なくなった。みんな面倒だから舗装してしまう。舗装などしない方がいいということが分からないようだ。

 今日はスローフード(SF)の設立の集まりがあった。ワイン関係が主流だけれど、それに混ざって新しい農業を実践しているグループや日本の古い醸造屋さんなど、まぁ食に関係する人たちがほとんどだったけれど、いつも行っているカフェのオーナーが発起人なので私たちのような常連客も何人かいた。

 スローフード(SF)はNPOなんだな。それで利益を出してはいけないことになっている。この間少しそんな話をしていたら「なぜ利益をだしてはいけないのか」というような話になった。確かに何事もね、収益をあげるという利潤追求型にした方が目的は達成されやすい。地産地消で地元の食材を使って少し高く売れば利益も上がるし、目標があったほうが実行しやすい。

 だけれどもそこに大事な落とし穴がある。利潤追求ということになれば少しでも安い材料を効率よくより速く手に入れる、少々遠くても安いほうがと言うことになって、結局は目的がずれてくる。

 眠い。
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はる 2952
 千葉の山口画廊から先ほど帰って来ました。

 全く地盤もコネもないところで個展をやるのは初めてのことだ。無名の作家にとってこれほど恐ろしいことはない。それが例えば地方の大きなデパートというのであれば、そこそこのお客さんを期待することはできるのだろうが、繁華街でもない普通の住宅地にある個人の画廊ならば、たまたま通りがかった一見さんのお客さんなどは期待できないし、私が直接郵送できるDMもたかが知れたものだ。多くを全く画廊のオーナーのこれまでも活躍というのか、仕事に期待してゆだねるしかない。そのやってみないとわからない、一種の賭けのような感覚もちょっと面白いな。まぁ面白がっている場合ではないのだけれどね・・。

 銀座には200も300も画廊がある。それも雨後のたけのこのように出来ては引っ込んでまた新しく出来るといったことを繰り返している。そのほとんどが一般に貸し画廊というレンタルスペース専門の画廊とは名ばかりの展示場でしかない。

 本来画廊とは画廊のオーナーの眼力を問う場であって、金さえ出せば出来るようなレンタルスペースは意味がないとは言わないけれど、画廊とは言わないのじゃないかな。銀座みたいな場所だから経営は成り立つけれど、画廊の本来の仕事をしていない。

 私がもし画廊をやるなら、貸しスペースなどいっさいやらないな。独断と偏見で自分の好みを一方的に押し付ける。私が選んだ、私が見出した、いいと思った作家のみを扱って誰の意見も聞かない。その代わりにだめだったらその責任をとってやめる。そういったものだろう。画廊というのは。生きるか死ぬか真剣勝負の場所だ。

 山口画廊のオーナーはそんな画廊本来の仕事に情熱を傾けている。ほぼ一ヶ月に一人の企画、年間で12~3人しかやらない。これだけ聞いてもその姿勢がわかる。なんとか報いたいと切に思う。

 



 
はる 2950
 今日は千葉のホテルにいる。結構時間かかりましたね。ちょっとした旅行でした。まぁこんな地方のどさまわりもなかなか面白くはある。

 まぁ疲れました。また明日。
 



 
はる 2949
 明日から二日ほど千葉の個展会場にいます。もし時間が取れるようならば是非いらしてくださいな。今までと違う場所で私の作品たちはどんな顔つきで並んでいるのでしょう。想像すると、とてもワクワクする場面だな。楽しみです。
 



 
 まぁ今日は凄い天気でしたね。真夏!
 



 
はる 2947
 今日は随分と暑かった。

 こんな暑い日が続くと夏休みが恋しくなる。まだクーラーなどほとんどのところで普及していなくて、遊びに出れば汗と埃がごっちゃになって張り付いたようになったシャツを気にすることもなく、当たり前のように毎日過ごしていた。あの時と同じ時間を過ごすことはもう二度とはないけれど、なんだか妙になつかしい気がする。

 千葉では個展が始まった。こんな感じで搬入から飾り付け接客など全てをお任せした個展は初めてだ。画家と画商という分業制と考えると、こういった形もいいのかもしれないな。まぁちょっと寂しくはあるのだけれど、近くならば飛んでゆくのだけれどね。

 まだ日本には画商らしい画商は少ないのだけれど、本来画廊と言うところは絵を観覧するという目的と、もう一方で販売するという場所でもあるわけだ。画商はこれだと思った、自分が気に入った作家にターゲットを絞って展示会を企画する。それが本来の画廊の仕事であって、画商の面白さだと思うんだな。

 画廊もボランティアではないわけだから、その作家の作品が売れるかどうか、商品として力を持っているかどうかというのが大きな問題となる。是か非か、売れるか残るか。それで生きてゆくというのはだから身を切るような修行がひつようなんだな。

 例え千円でも必要ないものは誰も買わない。それはそれはシビアなものだ。そこのところをないがしろにして画商という商売はできない。画商の目というのが大切にされる所以だ。けれど多くの場合、自分の目の判断ではなく、例えば学歴、たとえば肩書き、たとえば経歴でその作品を判断して売買される。それに頼っていると楽だからだな。一般的な受けを得られるからだな。結局は自信がないからなんだな。

 画廊というところは、そのオーナーの見識を問うところだ。そういった画廊だと作家はそこにいる必要はないかもしれないな。その作家を選んだことが、とりもなおさずその画廊の目だということだからだ。

 絵は詰まるところそういった画廊で発表してゆくという方向になるのではないかな。

 



 
 明日から千葉の山口画廊の個展が始まります。長丁場でオーナーは大変でしょう。私などはそのうち二三日出かけるですから、無責任なものです。作家は偉そうにしている方がそれらしくていいようですが、私は元々外見が不遜なので少しはヘコヘコした方がいいのかもしれません。

 作品はずっと飾ってありますが、私は18,19,20の午後ぐらいまでしかいません。どうかお暇をつくって訪ねてみてください。ということでまた。
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