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画家・榎並和春  2011/3からHPアドレスが変ります。 → http://enami.sakura.ne.jp
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はる 3027
 今日は公民館で絵画教室の指導。このグループもいつのまにか5年が過ぎた。最初はゲリラ的に空いている公民館でやっていたのが最近は同じ場所が取れるようになった。この公民館もそうだけれどこういった地位のカルチャー事業は活発だと思う。もう一つの裸婦クロッキーの会場に使わせてもらっている会場も地域の公民館で時に吹奏楽や長唄や太鼓が聴こえたり、料理教室のいい匂いがしたり、お茶室もある。

 今団塊の世代が暇になってこういったカルチャースクールに怒涛のごとく押し寄せて右往左往している、「人生の放課後の部活動」といった感じかな。老後をどんなふうに暮らすのか、そこのところが一番難しいかもしれない。

 今や大学もこの世代の動向を無視できなくて大きなカルチャーセンターのように模様替えしているようだ。まぁ衣食足りた彼らが文化芸術のよき理解者になって、ひょっとすると今までかつてどこの国も経験しなかったような大きな文化運動のようなものになるかもしれない。そうなることを大いに期待したい。

 長老のSさんはもう80を超えている。(承諾を得てブログに載せました)若いときに絵をやりたくて近くの研究所でデッサンも習っていた。家の都合で一時筆を休めていたけれど、退職して自由になって今は好きな絵を描くことが嬉しくて仕方ないらしい。ほぼ一ヶ月に一度顔を見せるのだが、100号の絵を赤帽さんに運搬を頼んで持ってくる。ちょっと趣味でやりましたというのではここまで描けない。その絵に対するひたむきな態度、80を越えても次から次と表現したいことが湧き上がってくるその情熱は見ていても頭が下がります。・・会の会員とか・・賞受賞などという経歴ばかりを誇らしげに誇示する先生がたよりも何倍も輝いてみえます。自戒を込めて。

 趣味の定義は難しいのだけれど、人生を有意義に暮らす大事な要素ではないかな。ただ趣味は「暇つぶし」ではない。暇つぶしはどんなに打ち込んでもどこかむなしさが残る。そうならないために現役のころから趣味にかける時間を取ることだ。いらないものを人様にあげても喜ばれない。大事な自分の身を切るから、活きた時間、大事な時間をさくから趣味に血が通う。
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