画家・榎並和春 2011/3からHPアドレスが変ります。
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これは、コラージュをしているところです。インド綿がほとんでですが、自然素材のプリント地を適当に画面に貼り付けてゆきます。まぁいいかげんといえばいいかげんなんです。何が出てくるのか、何描くのかも決めていない。この後水性の絵の具をたらし込んでほとんどプリント模様は見えなくなってしむのですが、どこかでちらちらと見えるのが何かしらのイメージを呼ぶわけです。
アクリルのエマルジョン樹脂というのはかなり強固な合成樹脂で、木工用のボンドに近い接着力をもつ。こうやって木材と布を交互に張り合わせてゆくと、人が作った造形物としては鉄などの金属などより強固なものが出来るのではないかと思っている。例えば天然の樹脂といえば太古から漆の樹脂とか膠なども天然の樹脂の範疇にはいるだろう。こういった漆器などは長い間土の中に入っていてもほぼそのままの状態で出土したりする。鉄などはさびてぼろぼろになるのに比べてはるかに強固だということになる。
こうやって布や土や絵の具を幾度もなく張り合わせて何かしらの創造物を作ってゆくと、確かにここにある変わらない手触り、肌触りみたいなものが、何となく心地いい。そういった中から私が描くのではない、見つけた形がイメージとして具体的になってくればいいのかなと思っている。
私の絵は描かれたものではない。私の絵は絵ではない。
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