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画家・榎並和春  2011/3からHPアドレスが変ります。 → http://enami.sakura.ne.jp
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はる 3534
 TAO展明日でお終いです。四時までですのでお早めに来てください。

 どこに行ってもアドバイスを頼まれることが多い。断るのも失礼だし、よほどのことがない限り気軽に応じるけれど、アドバイスは結構難しい。自分の生徒ならある程度その人を理解しているし、信頼関係ができているので、かなり厳しいアドバイスでも受け入れてもらえると思うのだが、見ず知らずの人の場合は当たり障りのない言葉でお茶を濁すしかないように思う。

 いつもの話だけれど、人はその人のレベルに応じた話しか理解できない。どんなに素晴らしい話でも、受け取る側にその準備が出来ていなければ徒労に終わる。生半可な指導者がよく思うのは、これだけ立派な話をしてやったのだから、生徒はさぞかし満足だろうと勘違いすることだ。それは単に自己満足でしかない。自分がどれだけ崇高なきわみに達していたとしても、相手のレベルに応じた話をしなければ何にも伝わってはいない。指導者も一つの表現者だと思うのだ。そのことをよく理解しなければならない。

 もう一つ指導者が陥ってはならない禁じ手は、自分を高く見せようとして相手を傷つけてしまうことだ。結局は自分が如何に素晴らしい芸術家であるか、指導者であるか、そんなことを言いたいがために相手を批判するのであれば意味のないことだ。アドバイスはあくまでもその人の立場、立ち位置、レベルを理解してより高みに導くようにしなければ全く意味がない。
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