画家・榎並和春 2011/3からHPアドレスが変ります。
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気になっていたロベール・クートラスの展覧会を見に出かけた。地下鉄・麻布十番で降りて坂道をとことこと10分ばかり歩く。高速道路が狭い空をよけいに圧迫している。地図がなければ絶対に行けないような袋小路の突端に古ぼけた洋館のアパートがあった。青山などのおしゃれな町中で、いかにもそれ風なブテックならあるけれど、神戸の坂の上の古い洋館のように住宅として普通に使っていたアパートが、タイムマシーンにのってそこに現れたようなこころくすぐられる建物だった。
しかし、なんだね。例えば今建てた建物が50年経ってこれだけの風格というのか品格というのかが、残っているのかといえばとても無理だろうな。建物自体に住んでいた人の愛着がないし、なんだろう美しく年を経てゆくという気持ちが、それを是とする共通の認識が育っていない。古くなって薄汚れてくれば、バリバリと重機で壊してスクラップにして廃棄してしまうという、ものすごく短絡的な荒っぽい思考を是とする気持ちしかないのではないか。物に対する愛情というのが、どんどん希薄になっているように思う。心込めたものには魂が宿るんだということを、教えなければならない。
肝心の展覧会の件についてはまた今度。
後は銀座に出て、お世話になったギャラリー惣が一年半ぶりに再開して今日がオープン記念だったので、お祝いにかけつける。銀座に出かけた時には寄って下さい。
しかし、なんだね。例えば今建てた建物が50年経ってこれだけの風格というのか品格というのかが、残っているのかといえばとても無理だろうな。建物自体に住んでいた人の愛着がないし、なんだろう美しく年を経てゆくという気持ちが、それを是とする共通の認識が育っていない。古くなって薄汚れてくれば、バリバリと重機で壊してスクラップにして廃棄してしまうという、ものすごく短絡的な荒っぽい思考を是とする気持ちしかないのではないか。物に対する愛情というのが、どんどん希薄になっているように思う。心込めたものには魂が宿るんだということを、教えなければならない。
肝心の展覧会の件についてはまた今度。
後は銀座に出て、お世話になったギャラリー惣が一年半ぶりに再開して今日がオープン記念だったので、お祝いにかけつける。銀座に出かけた時には寄って下さい。
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