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画家・榎並和春  2011/3からHPアドレスが変ります。 → http://enami.sakura.ne.jp
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お仕舞い。





 とうとう終わってしまった。祭りの後というのはいつも寂しいものだ。

 今年の個展の印象はとにかく暑かった。それに尽きる。午前中はそこそこであるけれど、午後からは一気に気温が上がって、ぴたりと客足が途絶える。だから実質午前中の一時間と午後の4時過ぎからの二時間ぐらいしかない。日本は全く熱帯に入ってしまったように街中がフライパンだ。それも大きな敗因だろうな。自分がお客さんの立場でもなかなか観に行かないだろうな。特に街中の画廊というのはグループ展のように多くの人が集まりやすい場という意味では有効な要素だけれど、個展には特に必要な要素ではないかもしれない。

 反省は色々あるけれど、まぁ今は無事に終わったことでよしとしよう。暑い中、本当に有難う御座いました。感謝、感謝です。

 明日は1日休養日。明後日、京都に一泊してそのまま帰ります。
 
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 今回の個展は失敗だった。まだ明日があるけれど、完敗だ。お世話になったHさんが来てくれて、慰めてくれた。「いい絵なんだから、いいのじゃないの。まぁいいこともあればよくないこともあるさ、それもひっくるめて個展なんだから」とね。これを踏まえて何かしら動かなくてはならないだろう。一つのきっかけになれば今回の個展も生きてはくるだろう。

 明日は楽日。片付けがあるので午後4時にはお仕舞いです。少しお早めにおいで下さいませ。
個展4日目





 猛烈な暑さだ。街中はとても尋常ではない。夕立も無い。街中を歩くだけでも褒めてあげたい。こんな状態ではお客さんは期待できない。まぁそれはしかたないことだろう。こんな真夏に個展を組んだほうが悪いのかもしれない。それでも来てくれたお客さんには頭が下がる。どうもありがとう御座いました。

 後二日です。明日も猛暑だそうです。気をつけていらしてください。

 いい報告が無い中で、一つだけいい出会いがありました。また時期がくればご報告が出来るかもしれません。今回はこの人との出会いのためにあったのかもしれません。長くお付き合いできることを期待しましょう。ではでは。





 個展2日目
 とてもとてもとても暑い。その中を何人かの人が汗を拭き拭きやって来てくれた。ありがたいことです。そうそう、明日は近くのギャラリー島田でもグループ展が始まります。夏の恒例のミニアチュール展100名以上の関西の作家が出品します。こちらのほうもよろしく。

 たとえばカルチャーなどで絵を教えるとする。無論全く絵を描いたことが無ければ何かモチーフを組んでそれを描写すること、油絵ならその材料になれる必要があるので基礎的なことは順番に習わなければならないだろう。

 で、基礎的なことというのはどこまでいうのだろうか。何年も何年も面白くも無いような、受験勉強のようなモチーフを描かねば本当に絵の面白さはわからないのだろうか。たとえばデッサン一つ取ってみてもきりが無い。どこまでいっても終わりというものがない。デッサンはこれで卒業などという人はいったい何人いるのだろうか。

 見えたものを出来るだけ忠実に描ける様になること。それはそれで一生かかってもマスターできないような技術を必要とする。またそういったことに面白みを感じるひともたくさんいることは確かだな。

 こうは考えられないだろうか。デッサンの修行が終わって初めて表現のテリトリーに入るのではなく、それは同時にはじめてもいいのじゃないかな。特に受験勉強ではなく、絵を楽しみに描くのであればますます、そういった直接表現を楽しむ方法をというのを考えても良いように思う。

 まぁ、文章を書いたことが無い人にいきなり小説を書けというようなことかもしれないが、たとえば言葉のクロッキーみたいなもので、何かモチーフを見つけてきて描いたとする。そうすると普通は単にあるものを描いただけと考えがちだけれど、それを選んだには何かしら自分なりの選択が始まっているわけだ。言葉にならないそういったことを意識下にもってきて「ことば」にする。このことで自分の中に何か不思議な意識が芽生えるのだな。これが表現の第一歩だ。

 実際に絵は描かないのだけれど、表現ということは「自分の心の中を見つめることだ」ということが次第に見えてくるように思う。

 
暇だ。





まぁ暑いので、午後はほとんど来客なし。五時過ぎになってちらほらという感じです。場所はいいところですが、こう暑いと観光客も動きませんね。贅沢な空間です。独り占めに来て下さい。私は必ず在廊します。
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