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画家・榎並和春  2011/3からHPアドレスが変ります。 → http://enami.sakura.ne.jp
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はる 2694
 このところ急に寒くなった。今日は納戸にしまってあったストーブを出すことにした。大した家具もないのだけれど、こうやって季節が巡って冬支度をする、そんなところにもほのぼのとした幸せがある。

 住宅ローンを組んでいる銀行がめちゃくちゃな事になっている。前代未聞の大失態で、不正の使い込みが何人もぞろぞろと出てきた。どこの国の話だといいたくなるね。私も少しばかりの預金があるのだが、このままじゃ明日は取り付け騒ぎが起きるかもしれない。お金を扱う業者の信用はどうしてしまったんだ。一番失ってはいけないものを簡単に放棄したのだから、危ないなぁ・・。

 今日の新聞に年金の改ざん問題が何故おきたのか、当事者の内部告発文が掲載されていたけれど、多くの下っ端は何も知らないで真面目に仕事していたようだ。真面目だけと言うのもまたもんだいなんだけれどね。一部の不届き者がなぁなぁで少しずつ悪だくみを積み重ねて行く。始めは小心に、やがてばれないと分かると段々に大胆になって行く。管理職は自分の業績を上げるために勝手に記録を改ざんを命じた。そしていい天下り先に就職したのだ。

 自己保身というのが人の一番の欲なんだけれど、それを何とかコントロールするのが、教育だったり宗教だったりイデオロギーだったりするわけだ。社会は多くの人が出来るだけ平等に幸せを感じるように、出来るだけ我がまま(自己保身)を押さえるように色んな手を使ってコントロールするのだけれど、この国は上に立つ人ほどそういった道徳心が麻痺しているようだ。

 社会の価値観が例えば学校の勉強が出来るというだけで、さも全ての人格が優れているように勘違いしている。で、良くない事はそういった高学歴や社会的に地位のある人が自分を疑わないことだな。当然と思っている。やがてそれが今のような事態を生むわけだ。

 権力は腐敗する。まさにその通りだな。管理者という甘い汁は骨の髄まで腐らせて、何も見えなくしてしまう。なるべくなら権力を持つ側にはいないようにしたい。私など一番に自己保身にまわりそうだからだ。

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 職人仕事というのは親方の仕事を真似る事から始めます。親方もそれを強制するでしょう。一人前になるというのはそういった仕事をマスターすることなんでしょうな。絵を描く事と職人仕事と違う所は、ただ真似るだけではだめだということでしょう。

 運動部的な強力な指導力というのは最初のうちは統率も取れますし、全体的なレベルを上げるのには効果的かもしれません。けれどその指導者がいなくなれば元の木阿弥、もとに戻ってしまうでしょう。

 本来の教育というのは教え育てることです。その人の中にあるやる気とか、いいところを見つけて気づかせること、そうすれば自然に火がつくのです。後は放っておいてもそれなりにやってくれす。

 教える事もまた自分を知ることにつながります。みんなのためと言いながら結構自分の勉強にもなっているとおもいますね。

 

はる 2692
 毎日が忙しく過ぎてゆく。今日という日は二度とはおとずれないのだけれど、何だか無為にすごしてしまったような気がするなぁ。

 この間、絵を描いているベテランと雑談をしていて、かきためた作品をどうしようかという話になった。まぁ誰でもがいずれ考えなければならない問題で頭の痛いことだ。

 理想をいうなら個人の美術館などを建てて、後世に残して行くというのがいいのかもしれないけれど、まぁ現実的にそんなことは不可能だし、よくよく考えて、それ程の作品とも思わない。本人がいなくなればほとんど無意味なガラクタになるだろう。

 私と私に関係する人にはそれなりの思い入れはあるけれど、それ以外の人にとってはほとんど何の興味も示さないだろう。まして美術史的にどうだという話になれば、まるでお呼びでもない。けっして自己を卑下していっている訳ではなく、ほとんどの人がそうだと言っているのだ。

 結論として、実際の作品は残せないかもしれないが、WEB上ならはぼ永久に保存できるわけだから、これからはWEB美術館みたいなものが主流になるのじゃないかな。どうだろうか。

はる 2691
 昨日から一日かかってブログを思い切って引っ越した。いろいろやってみて極力シンプルにしようとしたのだが、どうやってもCMがついてまわる。無料だから仕方ないのだけれど、あまりにも宣伝が多くなりすぎたのでね。

 今回のブログも永久にという訳には行かないかもしれない。画像がちょっと気に入らないけれどね。まぁどこも似たような機能がついている。記事は私のバックナンバーにあるので引越ししない。もともとブログのコラムは日記から転載したものだ。

 ブログだけだとそういった時に全部引越しするのかな、よく分からない。そんなことをやっている暇はないはずなんだけれどね。個展が近いし。額を注文した。

 明日から11月だ。130号を年内に仕上げたい。
 
 真中に入りませんね。どうしたもんでしょうかね。

 忍者版ブログ初めての投稿です。以下は寂しいので過去のコメントを転載しときます。

はる 2687
 イタリアに行く前と帰国後に何が変わったか?とよく言われる。どこか学校に入って絵を勉強したわけではない。大体絵の道具はスケッチに必要な携帯用の水彩道具しか持ってゆかなかった。

 せっかく外国に滞在しているのに学校に行って時間を取られるのはもったいない。考え方のちがいだけれどね。色々と見てまわる事、上手いものをたらふく食うこと、それで出来たらスケッチする事。自分に課したのはそれくらいだ。後は夫婦で旅行ばかりしていた。まぁちょっと長い休暇みたいなものか。

 行く前からひょっとすると油絵は描かなくなるかもしれないという予感があった。なぜなら画面の中に他の材料を持ち込みたくても油彩の場合、紙のコラージュぐらいが限界だったからだ。それからその頃に興味を持っていた作家が有元利夫でテンペラとかフレスコなど油彩以前の画材に興味をもっていたからだ。

 日本人である私が何故西欧の伝統である油彩画を描くのかという疑問が滞在中にどんどん大きくなってきて、帰ったら水性(ミクストメディア)に挑戦しようそればかり考えていた。


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